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パキスタン最大の都市・カラチの紹介。カラチの歴史、地理、行政、気候、経済、人口統計。交通機関、教育機関などを簡単にまとめています。
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現在のカラチを中心とする地域は、古代ギリシャの時代より様々な呼ばれ方がされてきた。アレクサンドロス3世は、インド遠征からバビロニアへ帰還する際に、カイロを選択しているがそのころの呼び名は、クロカラであった。8世紀には、アラブ人の間では、デバルと呼ばれた港町であり、712年に始まるムハンマド・イブン・カースィムによるインド遠征の拠点となった。
今日のカラチは、en:Mai Kolachiと呼ばれるシンド人の漁師が住居を構えたことから始まっており、その村は後にシンド語でKolachi-jo-Gothと呼ばれる村に成長していった。1700年代の後半になると村は、マスカットやペルシア湾と結びついていたアラビア海の地域との交易の中心地となり、マスカットからは大砲が輸入され、城塞も建築された。城塞は2つの門を持っていた。1つは、Kharra Darwaazaと呼ばれ海に面し、もう一つは、Mitta Darwaazaと呼ばれen:Lyari Riverに面していた。
1795年、カラチは、バローチ人のタルプールの支配を受けるようになった。1799年にはイギリス人の手によって小さいながらも工場の建設が行われた。しかし、この工場はすぐに閉鎖された。1839年、イギリス東インド会社はカラチの支配に着手し、1843年には他のシンド人居住地域とともに、en:Charles James Napierの手によって、東インド会社の支配する領域に組み込まれることとなった。
1840年代より、カラチはシンドの首都としての機能を有することとなった。イギリスはカラチの地政学的重要性を理解しており、また、インダス川流域で生産される産品の輸出港としての機能もカラチは有していたことから、急速にカラチとその港は、発展を遂げることとなった。カラチの地方政府は、インフラストラクチャーの整備を実行に移し、新しいビジネスがカラチで勃興し、カラチの人口は増加の一途をたどった。
1857年、インド大反乱が勃発すると、カラチに駐在していた第21歩兵部隊はイギリスに対抗する形で反乱に参加した。イギリスはすぐさま、カラチの鎮圧に乗り出した。
1864年、インドからイギリスへ最初の電信が試みられたが、その際のインド側の発信地はカラチであった[3]。このころアメリカで南北戦争が勃発し、イギリス本国の綿花不足を補うためパンジャーブの綿花が着目されて、綿花を輸出するためにカラチからハイデラバード対岸のコトリまで鉄道が建設された[4]。鉄道はさらに延伸され、1878年にはカラチは現在のインド共和国の領域と鉄道で結ばれるようになった。また、en:Frere Hallやen:Empress Marketといった公共建築が建設されると同時に、カラチの町には教会、モスク、庁舎、市場、舗装された道路、港の整備が行われた。その結果、1899年にはカラチは、東洋世界で最大のコムギ輸出港へ変貌を遂げた[5]。19世紀の終わりには、カラチの人口は105,000人を数え、ヒンドゥー、ムスリム、ヨーロッパ人、ユダヤ人、パールシー、イラン人、レバノン人、ゴア系(ゴアは、ポルトガル領である)の人々が住むコスモポリタンな都市へ成長した。
1947年、パキスタンが独立を達成するとカラチはパキスタンの首都となった。そのことにより、インドから多くのムスリムが移住することとなり、結果として、カラチは劇的に文化の多様性を抱える都市へと変貌を遂げた。しかし、1958年にラーワルピンディーに遷都するとカラチは長い間、経済的に停滞の時期を迎えた。さらに、1980年代から1990年代にかけて、アフガニスタンから多くの難民が流入したこともカラチの停滞に拍車をかけた。ムハージルと呼ばれるインド・パキスタン分離後にカラチに流入したムスリムと従来、カラチに居住していた住民との間で、政治的に対立が生じ、暴力事件にまで発展することもあった。現在では、この対立は沈静化している。
だが、たとえ、首都がラーワルピンディーからイスラマバードへ移ったとしても、カラチは今もなおパキスタンの経済の中心として君臨し続けている。パキスタンに占める国内総生産の大部分をカラチが占めている現状は変わっておらず、現在ではカラチを中心とするカラチ都市圏の人口は非公式では2千万人といわれている。また、パキスタンでは経済的に活況を呈しており、パキスタンの経済の新時代の旗手の役割を担っている。

参照:Wikipedia「カラチ
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